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玄米茶のタンニン
玄米茶はタンニンが少ないことで知られています。
その原因は、全体容量のおおよそ半分を占める炒った玄米で、そのため含有量は一般的な煎茶のおおよそ半分にまで減ります。
タンニンは、お茶に含まれる渋味のことです。
多彩な生理活性で有名なカテキンが、酸化して重合体を作ることで生成されます。
タンニンが一般的に有名なのは、お茶の成分としてより、鞣し革に使われる素材としてでしょう。
タンニンには、タンパク質などの塩基性官能基に結合して凝集させる、収れん作用と呼ばれる性質があります。
そのため、なめしの他には下痢止めの薬などに利用され、過度の摂取では反対の便秘を起こします。
また、多量に摂取すると、鉄分の吸収が阻害されると言います。
鉄分が身体に吸収される前に、タンニンと結合してタンニン鉄になってしまい、身体に吸収されにくくなってしまうのです。
ここまで書くと、玄米茶にタンニンが少ないことがとても恵まれているかのように見えますが、実はこれ以上にタンニンには健康的な効能も多く備わっています。
例えば、コレステロールの調整、抗菌作用、特に強い抗酸化作用、そして抗突然変異作用です。
そのため、動脈硬化、食中毒、虫歯、ガンなどの予防に大変効果的です。
生活習慣病が頭を擡げる現代社会で、タンニンはとても有益な効果を持ち合わせているのです。
しかし玄米茶にはタンニンが少なくなった分、玄米の豊富な栄養が抽出されています。
代表的な例は、ビタミンです。ビタミンB1とB2は、共にエネルギー燃焼に欠かせないもので、欠乏すると疲労感やむくみ、老化促進の症状が起こります。
茶葉が少ない分減ったかのように見えるビタミンCは、玄米からも取ることができるので、玄米茶が美容に良いことは変わりません。
他にはナイアシン、パントテン酸、ビタミンE、リノール酸、フィチン酸、セレニウムなどが含まれています。
セレニウムは特にアメリカで今話題になっている微量元素で、タンニンと同様にガンの予防に有効であることを示す研究が成されています。
セレニウムは、身体に害をなす活性酸素を無毒化する酵素、グルタチオンペルオキシダーゼの生成に欠かすことができないからです。
茶葉が少ない分、玄米茶には有益な成分が少ないように思えますが、玄米を加えることで、玄米茶にはタンニン以外の有益な成分が充填されています。
飲む人を選んでしまう傾向がある、緑茶のタンニンやカフェインが少ないのも玄米茶の魅力でしょう。
玄米茶は安価で手に入りやすく、幼い子供やお年寄り、妊娠中や授乳中の女性にも、大変飲みやすい緑茶です。
それは、成分にもいえることですし、緑茶のあっさりとした味に玄米の香ばしい匂いが合わさった味にも言えることができます。
お湯を注ぐとふわっと広がる玄米の香りは、理屈なしに人をリラックスさせる効果がありますし、玄米茶に含まれる有効成分は、知っているいない、さらに意識するしないに影響を受けないことですから、美味しく頂いて、その風味を満喫することが何より一番大事だと言えるでしょう。