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伊右衛門の玄米茶
伊右衛門の玄米茶は季節限定で発売されます。
最初に登場したのが2007年のことで、好評を受けて2008年も10月に限定発売となりました。
伊右衛門と言えば、今ではキリンの生茶、伊藤園のお~い!お茶と共に、日本のペットボトル入り緑茶のシェアで3本の指に数えられるサントリーの人気ブランドです。
サントリーと京都の老舗茶舗、福寿園のコラボレーションで生み出されたこのお茶ブランドは、確かな品質と伝統的で上品な京のイメージが功を奏し、それほど大々的な宣伝も必要とせずあっという間に人気商品に上り詰めました。
一方玄米茶と言えば、伊右衛門からはあまり連想できないお茶でしょう。
その始まりは、戦前に、鏡開きの時に出る餅くずが勿体ないからと、これを炒って茶に入れたのが始まりだと言われます。
水に浸して蒸した玄米を炒って、番茶や煎茶の茶葉をほぼ同量加えたお茶が玄米茶です。
炒られた玄米が香ばしい香りをお茶に与え、さっぱりと飲めるのがこのお茶の特徴ですが、物資が不足した際の茶葉の量、あるいは旨みのあまり無い下級なお茶の味を誤魔化す手段をとして使われていた節もあるため、あまり良いお茶という印象がなく、どちらかと言えば、日常毎日消費するための、安くて質の落ちる緑茶です。
しかし、その分、日本人の生活によく見られるお茶であることは確かでしょう。
成分的にも、玄米が入っている分カフェインも少なく、香ばしくさっぱりした味も加わって、子供からお年寄りまで万人に愛される緑茶のひとつです。
伊右衛門の玄米茶は、他の伊右衛門シリーズの商品と同じく、寛政2年より続く福寿園が選別した一番刈りの番茶を使用しています。
さらに、抹茶にも使われるてん茶の茎を使用した雁が音茶もブレンドされています。
玄米も選び抜いた新米を用いて、じっくりと焙煎することで香ばしいふっくらとしたものに仕上がっています。
特に玄米茶は、茶葉の質はもちろん、その風味に大きく影響する玄米の質が大事であると言われています。
機械で大量に炒られる玄米は、爆ぜてポップコーン状になることもしばしばで、香ばしさが損なわれてしまうことも多く見られます。
伊右衛門の玄米は、しっかりじっくりキツネ色に炒られており、玄米茶らしい清々しい風味が最大限に引き出されています。
伊右衛門の玄米茶には、抹茶がアクセントとしてひとつまみ含まれており、伊右衛門らしい独自の風味に仕上がっています。
抽出された色は伊右衛門のスタンダードな緑茶より濃いめ、若干独特の渋味があるものの、あっさりして飲みやすいため、普段から多めの緑茶を愛飲している人にはおすすめの味です。
伊右衛門の玄米茶は、毎年発売されるかどうかわかりませんが、それはペットボトルのことで、茶葉が詰まったパックであれば、季節外でも入手することが可能です。
ペットボトル入りの商品と変わらぬ品の茶葉と玄米、そして抹茶の存在を認識することが出来ます。
入れ立てのお茶には、ペットボトルには無い趣深さがありますので、玄米の香ばしさを堪能してみて下さい。